研究課題
若手研究(B)
本研究では低密度ポリエチレン(LDPE)と帯電防止剤を混練したエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)複合層を用いて空間電荷を測定した。また,帯電防止剤濃度を変化させた試料の体積導電率を測定し,その導電率差からEVA/LDPE界面付近に蓄積する電荷量を数値計算した。その結果,電圧履歴が異なるにも関わらず,界面付近およびLDPE中の空間電荷はほぼ同様な分布を示した。これは電圧印加による影響よりも,体積導電率の増加をもたらす帯電防止剤の拡散による影響が大きいものと考えられた。また,EVA側にのみ帯電防止剤が配合された状態でLDPEと接合された場合を仮定し,試料内の導電率分布に基づく蓄積電荷量を数値計算した。その結果,界面付近における電荷の挙動は空間電荷測定の結果と定性的に一致した。さらに,それらを比較することにより,およその拡散係数を算出することができるものと考えられた。
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Proceedings of 2008 International Symposium on Electrical Insulating Materials CD-ROM No.MVP1-4-2
ページ: 143-146
Proceedings of 2008 International Symposium on Electrical Insulating Materials (CD-ROM)
電気学会論文誌A Vol.127,No.4
ページ: 219-224
130000085356
電気学会論文誌A 127
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http://www.boss.eee.tut.ac.jp