研究概要 |
アドホックネットワークをサービスとして考えた場合,利用者の便益や中継者の負担に対する補償を考える必要がある.本研究では,中継端末に対して中継謝金を支払うアドホックネットワークにおいて,利用者が通信のために支払ってもよいと思う支払意思額と,中継者が中継に対する対価として受け取りたいと思う受取意思額をアンケートにより明らかにした.次に,利用者の支払意思額と中継者の受取意思額をモデル化し,呼量が最大となる料金を示した.また,通信事業者を介したポイント交換によるアドホックネットワークサービスのモデルを提案し,通信者が通信のために支払うポイント数と,中継者が受け取るポイント数の最適な割合を明らかにした.
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