研究課題/領域番号 |
19760490
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
籠宮 功 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (40318811)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,380千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 混合導電性セラミックス / 固体イオニクス / 結晶工学 / 酸素分離技術 / 配向制御 / 層状ペロブスカイト |
研究概要 |
結晶異万性をもち、かつ、混合導電性を有する酸化物として、正方晶層状ペロブスカイトLa_xSr_<3-x>CoFeO_<7-δ>を取り上げ、緻密焼結体を作製し、その酸素透過特性を評価した。その結果、酸素透過性セラミックスの典型例である立万晶ぺロブスカイトと同程度の高い酸素透過速度を示すことを見出した。また、この試料の酸素透過速度の活性化エネルギーは、立方晶ペロブスカイトの場合に比べ比較的小さい値を示した。このことは、より低温で高い酸素透過特性を維持しうることを示している。さらに、この層状ペロブスカイトについて、テンプレート粒子法によって配向制御を行った。目的としている同組成のテンプレート板状粒子を用い、スラリー作製条件、および、温度焼成プログラムを詳細に検討することで、最終的に70%以上の高い配向度を達成した。この試料の酸素イオンが輸送しにくいc軸方向の酸素透過速度は、通常の無配向試料に比べ、小さい値を示した。したがって、c軸に垂直な方向の酸素透過速度は、無配向試料に比べて、高い値を示すことが期待できる。
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