研究概要 |
本研究は,X線CTの3次元計測器としての測定精度向上を図るために,画像再構成におけるアーチファクトの低滅を目的としている.実際のX線CT装置の測定データには,対象とするアーチファクトの要因の他に,様々な測定精度の悪化要因も含まれる.そのため対象とするアーチファクトの要因だけを分離してその補正方法を検討するために,模擬データ生成用としてX線CTシミュレータを作成した.さらに,X線CT装置のスライス面に垂直な方向における寸法計測精度の劣化原因である部分体積効果を補正する方法を開発し,断層像のS/N比を劣化させることなく,体軸方向の計測誤差を約60%程度減少させることができることを確認した.
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