研究課題
若手研究(B)
本研究により、動物細胞内からの高精度mRNP複合体精製システムを新たに構築することに成功した。具体的には、mRNP精製のためのタグであるBoxB配列を挿入したbeta-globin遺伝子由来のmRNA(翻訳型mRNA)とその5'非翻訳領域に翻訳開始を阻害する強固なステムループを形成する配列を挿入した遺伝子由来のmRNA(非翻訳型mRNA)をmRNP精製アフィニティータグを用いて精製した。mRNP精製アフィニティータグとして、BoxB結合ペプチドであるバクテリオファージNタンパク質(Nペプチド)にStreptavidin binding peptide(SBP)とGSTとFlag epitope tagを融合した物を使用した。この解析により、動物細胞内で翻訳中のリボソームが結合したmRNP(リボソーム、翻訳伸張因子を含む、スプライシング依存的mRNA結合タンパク質複合体であるEJCを含まない)と翻訳されていないmRNP(EJCをふくむ、リボソーム翻訳伸張因子を含まない)の構成因子が大きく異なることを生化学的に明らかとした。この結果は、動物細胞内で翻訳依存的にmRNPの大きな再構成が起こるということを初めて示した物である。
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