研究課題/領域番号 |
19780120
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
檀浦 正子 神戸大, (連合)農学研究科(研究院), 研究員 (90444570)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,050千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 森林生態系炭素循環 / 樹木根 / 根呼吸 / 画像解析 / GPR |
研究概要 |
森林生態系の炭素循環を解明するにあたって、ブラックボックスとされている、根の生成-枯死過程を明らかにするために、根呼吸量の連続観測装置と薄型スキャナを組み合わせた新しい測定装置を開発した。この測定装置を京都府木津川市の山城試験地に設置し、観測を開始した。 根呼吸量と温度および含水率を同時に測定し、長期間に渡って環境要因の変化に伴う根呼吸の変動を捉えるシステムを構築した。この結果、温度の上昇に対して根呼吸も上昇すること、含水率の変動に伴い大きく変動することが示されだ。また、2007年7月より、画像の採集に際しても自動化に成功し、これによって30分に一回の高頻度での観察が可能になっだ。この結果、根の伸長遠度は本試験地の優先樹種であるコナラにおいては生育期において時速1mm程度であること、またその速度が変動することが観測された。また、細根の種類の違いや、色の違いについてもはっきりと確認された。従来よりも画面が大きく、高頻度での撮影が可能であるため、根の分枝過程や色の変化もとらえることができている。今後も観測を継続し、季節変動特性の解析などを行いたい。まだ地中レーダー(GPR)を用いて樹木根の細根を埋設した実験区を作成し、画像を採取した。高周波を用いることで表層付近の根系の存在がわかることが実験的に示された。両者を用いて、森林における土壌からの二酸化炭素放出量の偏在性や時系列変動の解明につなげたい。
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