RPEL/Phactrバリアントの機能解析:細胞形態と核内情報の関わり

• 研究課題/領域番号: 19790052
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 田渕 明子 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 准教授 (40303234)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,780千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 480千円); 2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
• キーワード: serum response factor / megakaryoblastic leukemia / phactr / siRNA / transcription factor / 大脳皮質ニューロン / megakarvoblastic leukemia / Phactr

研究概要

神経突起などの「かたち」の変化は、記憶学習の基盤と考えられている。申請者らは、「かたち」をコントロールするアクチン細胞骨格に結合する性質と、遺伝子を制御する性質の両方を持つ分子群[megakaryoblastic leukemia (MKL)とPhactr]に焦点を当てた研究を行った。神経細胞は、樹状突起と軸索という特徴的なかたちを持っているが、本研究結果から、MKLは主に樹状突起形態を、Phactrは軸索形態をコントロールしている可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Extracellular adenosine 5'-triphosphate elicits the expression of brain-derived neurotrophic factor exon IV mRNA in rat astrocytes (2008)
  • 著者名/発表者名: Takasaki, I., Takarada, S., Tatsumi, S., Azegami, A., Yasuda, M., Fukuchi, M., Tabuchi, A., Kondo, T., Tabuchi, Y. and Tsuda, M.
  • 雑誌名: Glia 56 ページ: 1369-1379
• [雑誌論文] a key event in the long-lasting changes of neuronal function (2008)
  • 著者名/発表者名: Tabuchi, A. Synaptic plasticity regulated gene expression
  • 雑誌名: Biol. Pharm. Bull 31 ページ: 327-335
• [雑誌論文] Extracellular adenosine 5'-triphosphata elicits the expression of brain-derived neurotrophic factor exon IV mRNA in rat astrocytes (2008)
  • 著者名/発表者名: Takasaki, I., et.al.
  • 雑誌名: Glia 56 ページ: 1369-1379
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synaptic plasticity-regulated gene expression : a key event in the long-lasting changes of neuronal function (2008)
  • 著者名/発表者名: Tabuchi
  • 雑誌名: Biol. Pharm Bull 31 ページ: 327-335
  • NAID: 110006623051
• [雑誌論文] Robust stimulation of TrkB induces delayed increases in BDNF and Arc mRNA expressions in cultured rat cortical neurons via distinct mechanisms (2007)
  • 著者名/発表者名: Yasuda, M., Fukuchi, M., Tabuchi, A., Kawahara, M., Tsuneki, H., Azuma, Y., Chiba, Y. and Tsuda, M.
  • 雑誌名: J. Neurochem. 103 ページ: 626-636
• [雑誌論文] Regulation of neurotrophin-3 gene transcription by Sp3 annd Sp4 in neurons (2007)
  • 著者名/発表者名: Ishimaru, N., Tabuchi, A., Hara, D., Hayashi, H., Sugimoto, T., Yasuhara, M., Shiota, J. and Tsuda, M.
  • 雑誌名: J. Neurochem. 100 ページ: 520-531
• [雑誌論文] Robust stimulation of TrkB induces delayed increases in BDNF and Arc mRNA expressions in cultured rat cortical neurons via distinct mechanisms. (2007)
  • 著者名/発表者名: Yasuda, M., et. al.
  • 雑誌名: Journal of Neurochemistry 103 ページ: 623-636
  • 査読あり
• [雑誌論文] 神経活動依存的な遺伝子発現ネットワーク (2007)
  • 著者名/発表者名: 津田 正明, ら
  • 雑誌名: 実験医学 25 ページ: 180-185
• [学会発表] Valproic acid regulates the expression of excitatory or inhibitory neuron-related gene through histone acetylation (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi, et.al.
  • 学会等名: BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-11
• [学会発表] アクチン結合性転写活性化因子MKL1のスプライスバリアントの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 袴田知之、野村未希、石川充、塩田惇、津田正明、田渕明子
  • 学会等名: BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-10
• [学会発表] Transcriptional activation of activity-regulated cytoskeleton-associated protein(Arc)gene regulated by brain-derived neurotrophic factor (BDNF) in neurons (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi, et.al.
  • 学会等名: BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-10
• [学会発表] Activity-dependent cascade of gene expression regulated by pituitary ad enylate cyclase-activating polypeptide (PACAP) in neurons (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi, et.al.
  • 学会等名: The 38^<th> annual meeting of the Society For Neur oscience
  • 発表場所: ワシントンDC
  • 年月日: 2008-11-16
• [学会発表] 下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチドPACAPにより誘導される神経盾動依存的なカスケードに関する解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福地守、渡邊信次郎、高崎一朗、田渕明子、津田正明
  • 学会等名: 第51回日本神経化学会大会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2008-09-11
• [学会発表] 3'非翻訳領域を介した脳由来神経栄養因子BDNFmRNAの安定化機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福地守、田渕明子、津田正明
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-07-10
• [学会発表] バルプロ酸によるヒストンアセチル化を介した神経興奮性・抑制性関連遺伝子の発現制御 (2008)
  • 著者名/発表者名: 津田正明、福地守、二井卓哉、南野恵、原大智、高崎一朗、田渕明子
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-07-09
• [学会発表] Activity-dependent cascade of gene expression regulated by pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide (PACAP) in neurons (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi M., Watanabe S., Takasaki I., Tabuchi A. and Tsuda M.
  • 学会等名: Neuroscience 2008 (The 38th annual meeting of the Society for Neuroscience)
  • 発表場所: Washington D.C., USA
• [学会発表] 遺伝子発現異常による興奮性・抑制性不均衡化と脳・神経機能発達障害との関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 二井卓哉, 南野恵, 高崎一朗, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 日本薬学会第128年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合性転写因子MKL2の突起形成と遺伝子発現における機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 石川充*, 西嶋直紀, 阪上洋行, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] バルプロ酸によるヒストンアセチル化を介した神経興奮性・抑制制関連遺伝子の発現制御 (2008)
  • 著者名/発表者名: 津田正明, 福地守, 二井卓哉, 南野恵, 原大智, 高崎一朗, 田渕明子
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 3'非翻訳領域を介した脳由来神経栄養因子BDNF mRNAの安定化機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 第31回日本神経科学大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 下垂体細胞アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチドPACAPにより誘導される神経活動依存的な遺伝子発現カスケードに関する解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 渡邉信次郎, 高崎一朗, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 第51回日本神経化学会大会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] アクチン結合性転写活性化因子MKL1のスプライスバリアントの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 袴田知之*, 野村未希, 石川充, 塩田惇, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: BMB2008 (第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Transcriptional activation of activity-regulated cytoskeleton-associated protein (Arc) gene regulated by brain-derived neurotrophic factor (BDNF) in neurons (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi M., Shimotori M., Tatsumi S., Tabuchi A. and Tsuda M.
  • 学会等名: BMB2008 (第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Valproic acid regulates the expression of excitatory or inhibitory neuron-related gene through histone acetylation (2008)
  • 著者名/発表者名: Fukuchi M., Nii T., Minamino A., Takasaki I., Tabuchi A. and Tsuda M.
  • 学会等名: BMB2008 (第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] バルプロ酸により誘導される興奮性・抑制性関連遺伝子発現の網羅的解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 二井卓哉, 南野恵, 原大智, 高崎一朗, 福地守, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 日本薬学会北陸支部平成19年度第117回例会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2007-11-11
• [学会発表] クロマチン構造を介した神経活動依存的なBDNF遺伝子プロモーターI制御機構の解明 (2007)
  • 著者名/発表者名: 原大智, 宮下敏秀, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 日本生化学会北陸支部第25回大会
  • 発表場所: 石川
  • 年月日: 2007-05-26
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MKL2の機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 石川充, 西嶋直紀, 堤下寛之, 阪上洋行, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: 日本生化学会北陸支部第25回大会
  • 発表場所: 石川
  • 年月日: 2007-05-26
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写コアクチベーターMKLによる神経形態制御 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕明子
  • 学会等名: 遺伝情報DECODE・転写研究会共催冬のワークショップ
  • 発表場所: 湯沢
• [学会発表] Activity-dependent stabilization of brain-derived neurotrophic factor (BDNF) mRNA regulated by calcium signals in neurons (2007)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 遺伝情報DECODE・転写研究会共催冬のワークショップ
  • 発表場所: 湯沢
• [学会発表] 環境情報変換に果たす神経活動依存的遺伝子発現制御系の役割 (2007)
  • 著者名/発表者名: 津田正明
  • 学会等名: 日本薬学会第127年会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MALによる新規情報伝達 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕明子, 塩田惇, 石川充, 堤下寛之, 西嶋直紀, 阪上洋行, 津田正明
  • 学会等名: 日本薬学会第127年会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写コアクチベーターMKL1がニューロンの形態に及ぼす影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 塩田惇, 阪上洋行, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: 日本薬学会第127年会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] 神経細胞におけるカルシウムシグナル依存的な脳由来神経栄養因子 (BDNF) mRNAの安定化機構の解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 日本薬学会第127年会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] 突起形態と転写制御におけるアクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MKL1/2の機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕明子, 石川充, 阪上洋行, 西嶋直紀, 塩田惇, 津田正明
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回日本神経回路学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] BDNF遺伝子プロモーターIの転写制御機構と神経活動のクロマチン構造への組み込み (2007)
  • 著者名/発表者名: 原大智, 宮下敏秀, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回日本神経回路学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合性転写活性化因子MKL1/2の組織・時期特異的分布 (2007)
  • 著者名/発表者名: 石川充, 西嶋直紀, 阪上洋行, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回日本神経回路学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MKL1/2の突起形態と遺伝子発現における機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 西嶋直紀, 石川充, 堤下寛之, 塩田惇, 津田正明, 田渕明子
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回日本神経回路学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Functional analysis of MKL1/2, antin-binding coactivator for SRF, in morphology and transcription of neurons (2007)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa M., Nishijima N., Sakagami H., Tsuda M., and Tabuchi A.
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Integration of neuronal activity into chromatin on the BDNF gene promoter I against the repressive transcriptional activity of REST/ NRSF in neurons (2007)
  • 著者名/発表者名: Hara D., Miyashita T., Tabuchi A., Fukuchi M., Takasaki I., and Tsuda M.
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 下垂体細胞アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチドPACAPによる神経活動依存的な遺伝子発現カスケードの活性化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 福地守, 下鳥政貴, 二井卓哉, 渡邉信次郎, 高崎一朗, 田渕明子, 津田正明
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MALによる新規情報伝達 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕明子, 石川充, 堤下寛之, 西嶋直紀, 阪上洋行, 津田正明
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Distribution of MKL1/2, actin-binding coactivators for SRF, in developing rodent brain (2007)
  • 著者名/発表者名: 石川 充, ら
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回神経回路学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Functional analysis of MKL1/2, actin-binding coactivators for SRF in morphology and gene expression (2007)
  • 著者名/発表者名: 西嶋 直紀, ら
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回神経回路学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] Molecular characterization of MKL1/2, coactivators for SRF, in morphol ogy and transcription of neurons (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕 明子, ら
  • 学会等名: 第30回日本神経科学大会・第50回日本神経化学会大会・第17回神経回路学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合性転写活性化因子MKL1/2の神経形態と遺伝子発現における機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 石川 充, ら
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アクチン結合モチーフを有する転写活性化因子MALによる新規情報伝達 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田渕 明子, ら
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜