研究課題/領域番号 |
19790198
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
松本 貴之 星薬科大学, 薬学部, 助教 (30366835)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
3,570千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 循環 / 糖尿病 / 内皮機能障害 / 内皮由来因子 / EDHF / 薬物治療 / エンドセリン / 血管内皮細胞 / インスリン / 細小血管障害 / 血管内皮由来過分極因子 / 血管内皮由来収縮因子 / 酸化ストレス |
研究概要 |
インスリンを糖尿病患者に投与すると、細小血管障害に由来する合併症が悪化する場合がある。そこで、インスリンの血管機能への影響について検討した。高インスリン血症動物では、胸部大動脈にて活性酸素、peroxynitrite増大により内皮依存性弛緩反応が減弱し、angiotensin II増加、ETA受容体増加、MEK/ERK pathway亢進によりendothelin-1収縮が増大していた。2型糖尿病動物の腸間膜動脈にて内皮由来因子のバランス変化[収縮因子(EDCF)増大、過分極因子(EDHF)減弱]が起こり、この状態から、PDE3阻害薬、metformin、ozagrel、EPAを慢性投与することでEDHFシグナルが改善することを見いだした。EDHFシグナルは、細小血管にて重要なため、高インスリン血症、インスリン抵抗性等の2型糖尿病病態時の細小血管障害に対する治療戦略の一端が本研究により見いだされた。
|