研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、がん細胞に共通にみいだされる特徴である分化異状の誘導機構を明確にすることであった。申請者は、がん遺伝KRASが、上皮細胞に造血系・神経系の分化形質を誘導することをみいだし、その下流に位置する転写制御因子群に着目し、これらの分化異状への関与について検討した。候補とした分子のうちEGR1は細胞の扁平化、突起物の伸長を誘導した。HDAC9は核内封入体の形成を誘導した。ARID3Bはアポトーシスを誘導した。何れの分子も細胞増殖に抑制的に作用した。しかしながら、これらの単独ではKRASが引き起こしたような造血系・神経系細胞の分化形質を誘導に至らなかった。これらの結果から、特にEGR1はがん細胞の部分的に、特に形態学的な分化形質異状に関わる一分子基盤である可能性が考えられた。
すべて 2009 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)
Pathol Res Pract. (in press)
Lung Cancer (in press)
Pathol Int. 59(1)
ページ: 28-37
Endocr Pathol. 20(2)
ページ: 101-107
Open Pathology Journal (in press)
Am J Pathol (in press)
Lung cancer (In press)
Pathology International 59
American Journal of Pathology (In press)
J Surg Oncol. 98(6)
ページ: 457-461
Pathology International 57
ページ: 664-671
Am J Pathol (In press)