研究概要 |
2008年1.月に不知火海沿岸の3市3町の住民2,100名を対象に、地域凝集性と健康度に関する質問紙調査を実施した(有効回答1,228票)。分析の結果、個人の地域凝集性得点と健康度との間には有意な正の関連が認められた。また、地域の健康格差が認められ、水俣病補償者割合が高い地域では健康度が低い傾向があった。だが、水俣病補償者割合と地域凝集性との直接的な関連は見つけられなかった。今後、水俣病を経験した地域において健康度を規定している要因を探索するとともに、その要因がどのような状況において一層、健康度と結びつくのかについて明らかにしていく予定である。
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