研究課題
若手研究(B)
平成20年度は以下の点を明らかにした。1. 昨年度に開発した小児家庭血圧計を用いて、Tohoku Study of Child Developmentコホート研究の小児を対象に家庭血圧測定を実施した。結果は男児が91.7±8.9/54.2±6.2mmHg、女児が90.5±8.7/54.5±5.7mmHgであり、小児の体重・BMIと強い相関が認められたが、母親のBMIとは有意な関連を認めなかった。2. 小児の家庭血圧値は、在胎週数で補正しても出生時体重と有意に関連しており(P=0.02)、出生体重が低いほど7歳児の家庭血圧が高かった。しかし来所時随時血圧値と出生体重との関連性は認められなかった(P>0.1)。Barkerらが提唱した胎生期発育遅延と血圧上昇との関連は、家庭血圧において裏付けられ、家庭血圧が心血管リスクの早期評価指標として有用であることが示唆された。3. 家庭血圧の測定値は、朝のみならず晩・就寝前であっても、回数が増えるに従って脳卒中発症予測能が向上することを大迫研究の成人対象データから明らかとした。また、メタボリックシンドロームについては血圧情報を随時血圧から家庭血圧に置き換えることで、有用性が一層高まることを証明した。これらは小児における家庭血圧の継続的な測定の有用性を支持する結果であった。
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http://www.cpt.med.tohoku.ac.jp/