研究課題
若手研究(B)
今回の研究で開発した3つのMultiplex RT nested PCR法および2つのnested PCR系を用いて、中耳炎の原因ウイルスとして報告数の多いRSウイルス感染が疑われた2歳未満の小児の鼻腔吸引液117検体のPCRを行った。全検体のうち107検体(91.45%)から1種類以上のウイルスが、そのうち57検体(48.7%)で2種類以上のウイルスが検出された。検出ウイルスの内訳は61検体(52.13%)でRS、46検体(39.3%)でライノおよびエンテロ、44検体でアデノ(37.6%)、21検体でボカ(19.7%)、9検体(7.7%)でパラインフルエンザ、2検体(1.7%)でヒトメタニューモ、1検体(1.7%)でコロナウイルスであった。複数のウイルスが検出された57検体のうち、38検体(66.6%)で2種類、16検体(28.27%)で3種類、3検体(5.2%)で4種類のウイルスが検出された。主にRNAウイルスとDNAウイルスのセットで検出されることが多く、最も多く見られたパターンはRS ウイルスとアデノウイルスの混合感染(21%)であった。
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Japanese Journal of Infectious Diseases 62
ページ: 76-77