研究課題/領域番号 |
19790459
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
兒島 真哉 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30433080)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,390千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 糖尿病 / レプチン |
研究概要 |
本実験は糖尿病モデルマウスに対するrAAV-leptinを用いた遺伝子治療の血糖コントロール効果および合併症予防効果を検討するものである。糖尿病モデルマウスとしてストレプトゾトシン(STZ)投与マウス及びnon-obese diabetic mouse(NOD)マウスを使用した。rAAV-Leptin及び、対照として使用するrAAV-Green Fluorescent Protein(rAAV-GFP)は共同研究者であるKalra教授(米国のフロリダ大学)から入手した。rAAV-Leptinを投与する群とrAAV-GFPを投与する群とに分け、これらのベクターを視床下部に投与することによりレプチンを発現させた。投与後、体重、摂食量、血糖値を測定した。STZマウスを使用した実験では、rAAV-Leptin投与群において、対象群に比して、摂食量が低下し、血糖が低下した。また、対照群は6週までに死亡したが、Leptinを投与した群は40週以上生存した。一方、6週齢のNODマウスにrAAV-LeptinおよびrAAV-GFPを投与した。20週齢の時点では、NODマウスは糖尿病に進展しなかったため、40週以上経過を観察したが、2群において、NODマウスの糖尿病発症に有意な差は認めなかった。インスリン欠乏状態である糖尿病マウスにLeptinを投与する事によって、血糖を正常化し、長期に生存できた事は、Leptinがインスリンに代わる新たな治療法としての可能性が示唆され、この事は興味深い結果と考える。
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