研究課題/領域番号 |
19790524
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
山本 孝 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80378447)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / Lp-PLA2 / 不安定プラーク / Virtual Histology / 遺伝子多型 |
研究概要 |
経皮的冠動脈インターベンションが予定された安定狭心症患者を対象とし、血中Lp-PLA2活性とculpritlesionおよびnon-culpritlesionにおけるプラーク組成との関連について検討を行った。冠動脈プラーク組成についてはVirtualHistologyIVUSにてnecrotic core・fibrolipid・fibrosis・calcificationの4つの組織性状に分類した。Culprit lesionのプラークにおいて、Lp-PLA2活性はMLDでのfibrolipid率およびMLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid率と有意な正相関を認めた。また、non-culprit lesionのプラークにおいて、Lp-PLA2活性はMLDでのfibrolipid率・MLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid率・MLDでのfibrolipid面積・MLDを中心とする10mmプラークでのfibrolipid体積と有意な正相関を認めた。その他のプラーク組成であるnecrotic core・fibrosis・calcificationとLp-PLA2活性とは有意な相関を認めなかった。一方、急性心筋梗塞と安定狭心症ではLp-PLA2活性に有意差を認めなかった。 本研究の結果より、Lp-PLA2活性の高い患者の冠動脈プラークは脂質成分に富んだ不安定プラークが多いことが示された。このプラーク特性はculprit lesionのみならずnon-culprit lesionにも(むしろ強く)認められた。Lp-PLA2に対する薬物学的インターベンションは、虚血性心疾患2次予防において有用な治療戦略になりえるかもしれない。 本研究の結果については、現在、論文の作成中である。
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