研究課題/領域番号 |
19790663
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
深尾 太郎 慶應大, 医学部, 助教 (20401127)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,570千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | microRNA / ミエロイド / 造血 / 転写因子 / 白血病 / 骨髄 |
研究概要 |
microRNAという小さなRNAは、生命の発生や分化等の様々な場面で司令塔の役割を果たす事が示唆され、注目を集めている。microRNAは、標的となる遺伝子のmRNAに結合し、mRNAの分解や翻訳抑制を引き起こすことが分かっており、その解析が盛んに行われている。しかしながら、造血システムに限っていえば、いくつかのmicroRNAが造血系組織に発現していることは報告されているが、ぽとんどの研究が単なる発現確認の段階に留まっており、個々のmicroRNAの発現制御の分子メカニズム、およびその造血メカニズムにおける意義について報告された例はほとんどない。 我々は最近、バイオインフオーマティクスを用いた画期的な手法による全ゲノム的なmicroRNAの発現制御機構の解析方法を提案した。さらに、それを用いて造血系、特にミエロイド系細胞に特異的に発現するmicroRNAであるmicroRNA-223の発現について、詳細な発現メカニズムを解明することができた。この知見をもとに、本申請研究では、microRNA-223のミエロイド分化における役割について検討することを目的とする。 具体的には、microRNA-223の標的遺伝子群の同定を含めたミエロイドトランスクリプトームへの影響を解明し、microRNA-223のミエロイド分化における重要性を包括的に研究する。 本年度は、バイオインフオーマティクスを用いたmicroRNA-223の標的予測と、このmicroRNAの人為的な発現上昇によるミエロイドトランスクリプトームへの影響の解析を行い、それらの結果を総合解析することでmicroRNA-223の標的遺伝子群を同定することができた。
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