研究課題/領域番号 |
19790682
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤尾 圭志 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70401114)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,650千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 450千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 免疫寛容 / リンパ球 / サイトカイン / 獲得免疫 / 免疫制御 / 制御性T細胞 / レトロウイルスベクター / 炎症性腸疾患 |
研究概要 |
これまで自己免疫応答を抑制する制御性T細胞として、CD4陽性CD25陽性Foxp3陽性T細胞以外の制御性T細胞の存在が推測されてきた。分担研究者らはIL-10を高産生するCD4陽性CD25陰性LAG3陽性T細胞を同定し、この細胞集団がマウスの腸炎をIL-10依存性に抑制する活性を持つ、新たな制御性T細胞集団であることを発見した。CD4陽性CD25陰性LAG3陽性T細胞の分化は機能的Foxp3欠損マウスにおいても認められ、Foxp3に依存しないと考えられた。CD4陽性CD25陰性LAG3陽性T細胞は、IL-10・LAG-3遺伝子と共にアナジーに関連する転写因子Egr2を高発現しており、Egr2はCD4陽性T細胞にLAG3発現とIL-10産生の形質を付与することが明らかとなった。そしてEgr-2を遺伝子導入したCD4陽性T細胞の生体への移入により、抗原特異的免疫応答に抑制能を付与できることが分かった。B細胞欠損マウスおよび無菌Germ freeマウスの解析によりCD4陽性CD25陰性LAG3陽性T細胞の分化がB細胞及び腸内細菌叢に依存していることを示唆する結果が得られた。今後CD4陽性CD25陰性LAG3陽性T細胞の分化機構およびCD4陽性T細胞でのEgr2の発現機構を解明することで、新たな自己免疫疾患治療法の開発につながる可能性があると考えられる。
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