研究課題/領域番号 |
19790727
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
保科 隆之 九州大学, 大学病院, 医員 (30398078)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 450千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 小児感染症学 / 感染症 / 免疫学 / 遺伝子 / サルモネラ / 宿主要因 |
研究概要 |
サルモネラ感染症例の血液からγδT細胞およびαβT細胞を分離し、マイクロアレイを利用して、それぞれの細胞に発現している分子を比較したところ、Interleukin(IL)-18受容体の補助サブユニットであり、IL18受容体のリガンド結合サブユニットIL-18 receptor 1のIL-18結合活性を高める、IL-18 receptorβ(IL-18Rb)、主に、NK細胞、T細胞の表面に存在し、標的細胞の糖鎖を認識して結合し、標的細胞を傷害する、natural killer cell receptor P1A(NKRP1A)およびサルモネラ、抗酸菌などの細胞内寄生菌の重症化に関与しているIFN-γreceptor1(IFNGR1)がγδT細胞において高発現を示した。これら3分子について発現を、αβT細胞およびγδT細胞でフローサイトメトリーを用いて比較したところ、γδT細胞で発現が高くなっていた。さらに、サルモネラ感染症例、非サルモネラ感染性腸炎症例および正常コントロールでの比較でも、NKRP1A陽性T細胞の割合は有意に高く、細胞内のIFN-γの発現も亢進していたことから、NKRP1A陽性γδT細胞はサルモネラ感染症の防御に重要な役割を果たしていることが示唆された。 また、ヒトのサルモネラ感受性への関与が疑われるIFNGR1、IL-1、tumor necrosis factor、IL-12Rb1、IFNGR2、IL-1、vitamin D receptor遺伝子多型解析を疾患群および健常群で行ったが、有意な結果は得られなかった。
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