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アトピー性皮膚炎の病態に及ぼす転写因子PU.1の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19790804
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京医科大学

研究代表者

伊藤 友章  東京医大, 医学部, 助教 (70398767)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,690千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード肥満細胞 / 転写因子PU. 1 / 樹状細胞 / アトピー性皮膚炎
研究概要

我々は、マウス骨髄由来細胞を用い、PU.1の発現量が肥満細胞一単球系の分岐を決定すること、分化した肥満細胞も単球系に変化する可塑性があることを報告してきた。AD皮膚内のランゲルハンス細胞と似た機能を持つことが判明した。本研究では、ADモデルマウスを用いて皮膚組織内に存在している樹状細胞が、転写因子PU.1の過剰な発現によって肥満細胞から分化しているかどうか、また、外来刺激抗原により肥満細胞にある内在性PU.1が活性化し、樹状細胞様の形態・機能を示すかin vivoによる検討した。BALB/cマウスに1ケ月間耳介にTNCBを外用しADモデルマウスを作成し、耳介皮膚を用い共焦点レーザー顕微鏡にてIgE受容体陽性、c-kit陽性細胞に樹状細胞特異的遺伝子分子であるCD11cを染色し3重染色を行った。また、全身TNCBを外用したADモデルマウスを作成し、皮膚と同じ由来と言われている結合組織型肥満細胞を腹腔から採取し、腹腔肥満細胞内の転写因子PU.1や単球系遺伝子発現分子等を分子生物学的に解析した。
ADモデルマウス皮膚内の浸潤している肥満細胞には、50%にCD11cの発現を確認した。またトリプターゼとPU.1の2重染色でも、トリプターゼ陽性細胞にPU,1発現した結果を得た。AD皮膚から浸潤した肥満細胞の抽出が不可能であったため腹腔肥満細胞で検討を行った結果、肥満細胞の数には変化は認めなかったが、RNAレベルでは、ADモデルマウスの肥満細胞では、CD11bとPU.1の発現増強を認めたが、CD11cの発現は認めなかった。RNAで増強している分子の蛋白による検討では、CD11bやPU.1の発現は、western-blottingや免疫染色でも確認されなかった。これらの結果よりAD皮膚に浸潤している肥満細胞はPU.1によってCD11cの発現誘導される事は確認できたが、腹腔肥満細胞では誘導されなかったことより分化の違いによって誘導に差が出ている可能性を示唆する結果であった。今後も更なる検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Food-dependent exercise-induced anaphylaxis with a high level of plasma noradrenaline2007

    • 著者名/発表者名
      Kato, Y・Nagai, A・Saito, M・Ito, T・Koga, M・Tsuboi, R
    • 雑誌名

      J Dermatol 34

      ページ: 110-113

    • NAID

      10020160090

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 難治性成人アトピー性皮膚炎患者に対する塩酸パロキセチンの治療効果の検討2007

    • 著者名/発表者名
      永井 彩子, 斉藤万寿吉, 伊藤友章, 田嶋磨美, 加藤雪彦, 坪井良治
    • 雑誌名

      西日本皮膚科 69

      ページ: 177-181

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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