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統合失調症母体ウイルス感染モデルマウスのシナプス伝達に対するドパミンの効果

研究課題

研究課題/領域番号 19790832
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

芳野 浩樹  奈良県立医大, 医学部, 助教 (10347560)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,550千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードドパミン / GABA / 海馬 / 統合失調症
研究概要

まず健常群マウス海馬においてドパミンにより自発性GABA作動性後シナプス電流がどのように影響を受けるか調べた。ラットを使用したわれわれの以前の報告では誘発性GABA作動性シナプス電流はドパミンにより抑制を受け,その効果はより幼若であるほど強かった。しかし,今回自発性GABA作動性後シナプス電流に対してドパミンは頻度を増加させ,その効果は発達にしたがってさらに強まることが明らかになった。また,その効果は濃度依存性であった。 ドパミン受容体にはD1とD2グループの受容体があるが,前回のわれわれの報告ではphosphatidylinositol-linked D1受容体を介して誘発性GABA作動性シナプス電流は抑制されたが,今回の自発性GABA作動性シナプス後電流に対してもD1受容体が関わっている可能性が示唆された。D2agonistには増強効果はなく,D2antagonistでは増強効果をブロックできなかった。D1antagonistにてドパミッによる増強効果は阻止することができ,PLCinhibitorであるU73122にても部分的に増強効果をブロックすることができた。一方,PKAinhibitorであるH-89では増強効果をブロックすることができなかった。AgonistでのD1かD2のsubtypeに対しての検討が十分でないが,今回の自発性GABA作動性後シナプス電流に対してのドパミッの効果はやはりPI-linked D1受容体を介しての効果であると考えている。また実際にc-clamp recordingを用いて介在ニューロンに直接興奮性を調べると,ドパミン投与後に発火頻度が上がることが観察できており,自発性GABA性後電流がドパミンにより増加するのは介在ニューロンの興奮性を上げることによるものであると推察された。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 新生マウス海馬でのドパミンによる自発性GABA作動性シナプス後電流の頻度の増加2007

    • 著者名/発表者名
      芳野 浩樹
    • 学会等名
      第16回海馬と高次機脳学会
    • 発表場所
      奈良
    • 年月日
      2007-11-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Increases of spontaneous GABA-PSCs by dopajtnine in neonatal mouse2007

    • 著者名/発表者名
      芳野 浩樹
    • 学会等名
      Society for Neuroscience 2007 37th
    • 発表場所
      San Diego U.S.A.
    • 年月日
      2007-11-05
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Increase in the frequency of spontaneous GABAA-PSC by dopamine inneonatal mouse hippocampus2007

    • 著者名/発表者名
      芳野 浩樹
    • 学会等名
      第30回日本神経科学大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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