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プロスタグランディンJ2による腹部大動脈瘤形成抑制作用と分子機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19790923
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関九州大学

研究代表者

井口 博之  九大, 大学病院 (20432940)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,540千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード血管外科学 / 腹部大脈瘤
研究概要

腹部大動脈瘤は一旦破裂すると救命率が3割程度と非常に予後不良な疾患である。これまでの研究により腹部大動脈瘤の発症機序として最もコンセンサスを得られているのは、動脈壁への炎症細胞浸潤による中膜及び外膜に存在するエラスチンやコラーゲンの変性である。この炎症細胞のなかで、マクロファージが最も重要な役割を果たしており、マクロファージからのmatrix metalloproteinases(MMPs)の産生を促進するnuclear factor(NF)-κBも、腹部大動脈瘤形成において重要である。
プロスタグランディンJ_2(PGJ2)ファミリーは、近年、ペロキシゾーム増殖剤応答性受容体(PPARγ)の強力な生体内リガンドであることが明らかにされている。このPPARγは、マクロファージ活性化の抑制因子であることが知られており、PGJ_2ファミリーはPPARγに結合することにより転写因子NF-κBを抑制し炎症性サイトカインを抑制することが報告されている。
腹部大動脈瘤発症機序において重要な役割をなすマクロファージ及びNF-κBに対する抑制作用を有するPPARγの生体内リガンドであるPGJ_2ファミリーは、動脈瘤形成予防効果を有するものと期待されるが、これまでこのような研究はなされていない。
そこで我々は、動脈瘤形成過程におけるPPARγとそのリガンドであるPGJ_2の関与について解析を行い、15d-PGJ_2の投与やPGJ_2の代謝経路の上流に位置するPGD合成酵素の遺伝子導入により、動脈瘤形成が抑制されるかどうかを検討することを目的に、研究を進めている。平成19年度はラット大動脈瘤モデル作成に専念し、安定したモデル作成法の習得に従事した。今後、動脈瘤発生メカニズムの検討及びPGJ_2による瘤形成抑制効果の検討を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The effect of gradually graded shear stress on the morphological integrity of a huvec-seeded compliant small-diameter vascular graft.2007

    • 著者名/発表者名
      Inoguchi, H, Tanaka, T, Maehara, Y, Matsuda, T.
    • 雑誌名

      Biomateriaials 28

      ページ: 486-95

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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