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Crm1複合体の解析による肝細胞癌発癌機構およびその治療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19790962
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

榎本 武治  聖マリアンナ医大, 医学部, 助教 (70350626)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,650千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 450千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード癌 / 蛋白質
研究概要

肝細胞癌は肝臓にできる悪性腫瘍である原発性肝癌の約95%を占める疾患であり,原因としてB型肝炎,C型肝炎ウイルスが関係すると考えられている.世界的には、アジアとアフリカを中心として3億5千万人も持続感染しているB型肝炎ウイルスが原因となる肝細胞癌の患者数の方が,C型肝炎ウイルスよりまだ圧倒的に多いのが現状である.その原因として,B型肝炎ウィルスによる肝細胞癌発癌機構に最も関与することが報告されているタンパク質であるHepatitis B virus X proteinその機序としてタンパク質を核から細胞質へ輸送するという重要な機序に関わる核外輸送因子Crm1複合体がHBxを細胞質に輸送し,中心体分裂に不安定性を引き起こし発癌することが報告されている.ヌクレオフォスミン(NPM/B23)は5量体(オリゴマー)を形成する非常に安定したタンパク質であり,核と細胞質を往復し正常細胞では核内で見られる頻度が最も高い.以前より中心体分裂に関与することが知られていたが,最近になりNPMの細胞質への輸送能はCrm1複合体によってコントロールされていることが報告された.以上より,Crm1複合体に関わる二つのタンパク質がcomplexを形成することにより肝細胞癌発癌機構制御に大きく関わり,治療に応用される可能性が示唆される.
HBxとNPMの接合部位の同定:pcDNA3myc3NPMとpcDNA3flag3HBxを作成し,この両タンパク質が結合する可能性があることが示唆された.現在,NPMとHBxの接合部位の同定のため,NPMの変異体を作成し細胞にpcDNA3flag3HBxと共発現させ,抗Flag抗体にて免疫沈降し,HBxとNPMに対する抗体でWestern blotting法を用いて接合部位の同定を行っている.
Crm1複合体陰性作用下におけるHBxおよびNPMの局在:Crm1複合体に対して特異的に陰性の作用を示すLeptomicin Bの投与下に、HBxおよびNPMの局在についてを確認するため、pcDNA3myc3NPMとpcDNA3flag3HBxを細胞内で過剰発現させた.共焦点レーザースキャン顕微鏡を用いてその局在を同定した.

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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