研究課題
若手研究(B)
脳血管攣縮はくも膜下出血後に生じる脳動脈壁の持続的収縮として、その重要な要素とされた血管平滑筋の収縮機能に関しては、多方面で数多くの研究がなされてきた。その結果、平滑筋弛緩収縮機構に関与しているとされる数多くの平滑筋膜イオンチャンネルが研究対象となり、分子生物学的に同定され薬剤的効果が試みられた。その中でも細胞膜電位依存性のCaチャンネルは、最も注目されたターゲットであり機能解明も進み、多くの阻害薬が脳血管攣縮の治療薬として試みられてきたが、決定的な解決となるような効果は認められなかった。研究者自身、カルシウムチャンネルとは別のアプローチとしてKチャンネルの発現レベルでの変化の解明を試み有意義な結果は得られたが、最終的な機能解明の結論には至らなかった。 今回新たなステップとして、未知なるカルシウムチャンネルとして平滑筋収縮機能に関与するとして多分野で注目されている、受容体活性型カルシウム透過性(TRP : transient receptor potential)チャンネルを脳血管攣縮解明の糸口として、これまでの自己データを基盤に推進する。現時点では、TRPチャンネルに関しては、機能レベルの点ばかりでなく薬剤的効果についても明らかでない部分が多いが、最終的目標は、これらのTRPチャンネル拮抗薬を用いて、脳血管攣縮を治療に一石を投じることにある。
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