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新生児中枢神経に対するオピオイドの脳保護効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19791084
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

瓦口 至孝  奈良県立医大, 医学部, 助教 (90433333)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
1,650千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード神経科学 / 脳・神経 / 新生児 / 脳保護 / オピオイド
研究概要

1.臨床使用されているオピオイドの新生児脳における低酸素・虚血への影響
臨床でのprospective randomized controlled studyは倫理上不可能であるため,新生児ラットの低酸素・虚血モデルを用いて,モルヒネ腹腔内投与が脳保護的に作用するのか,それとも脳傷害を悪化させるのかについて検討した。虚血後単回投与の場合,1mg/kg群,2.5mg/kg群ともに脳傷害の程度は生食群と有意な差はみられなかった。さらにAlzet osmotic minipumpを用いて塩酸モルヒネ1,2.5,10mg/kg/hr72時間投与という長期投与が与える影響についても検討した。10mg/kg/hr群で体重増加が有意に少なかったが,CA1,CA3,dentate gyrus領域における生存神経細胞数については生食群と差がなかった。一般的に臨床で新生児や乳児に持続投与されているモルヒネについては,明らかな神経傷害増悪作用はなく,安全に使用できる可能性が初めて示された。
2.δオピオイドの新生児脳における保護効果の有無について
In vitroでは神経保護作用を有するとされるδオピオイド(DADLE)が新生児ラットの低酸素・虚血モデルにおいて神経保護作用を発揮するかを検討した。CA1,CA3領域では神経保護効果は見られなかった。
一方で,10mg/kg投与群は生食群や1mg/kg群と比較してdentate gyrus領域のみ神経細胞数が有意に少なかった。血液ガス上は投与量が多いほど高二酸化炭素血症を認めるものの酸素化には有意差がなかった。
以上より,明らかな神経保護作用がないこと,さらにDADLE投与はむしろ脳傷害を悪化させる可能性があることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 新生児脳の低酸素・虚血傷害に対するdelta opioid agonistの影響2008

    • 著者名/発表者名
      瓦口 至孝
    • 学会等名
      日本集中治療医学会学術総会
    • 発表場所
      新宿(東京)
    • 年月日
      2008-02-16
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Effect of morphine on hypoxic-ischemic brain damage of neonatalrats2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Kawaraguchi
    • 学会等名
      Society of Neurosurgical Anesthesia and Critical Care Annual Meeting
    • 発表場所
      San Francisco (USA)
    • 年月日
      2007-10-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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