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急性中耳炎の発症におけるウイルスー細菌相互作用における検討

研究課題

研究課題/領域番号 19791227
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

山内 一真  和歌山県立医大, 医学部, 助教 (80336891)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,680千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 480千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード中耳炎 / BOCAウイルス / PCR
研究概要

(はじめに)急性中耳炎は幼小児期に罹患する頻度の高い感染症の1つであり,近年まで細菌がその主体であると考えられてきた。しかし,ウイルスを検出する技術の向上などにより,急性中耳炎症例からのウイルス検出の報告がなされるようになってきた。今回,2005年に下気道感染の原因ウイルスとして報告されたBocavirusに注目し,急性中耳炎症例から得られたサンプルを用いて検討を行った。
(方法)対象は2006年4月から2007年5月までの期間に外来を受診した210名の急性中耳炎患児から得られた中耳貯留液および鼻咽腔スワブとした。各サンプルからウイルスDNAを抽出し,Bocavirusに特異的なプライマーを用いてPCRを行った。また,同じサンプルを用いて細菌培養検査も行った。
(結果)対照症例の年齢は2ヶ月〜158ヶ月であり,中央値は ヶ月であった。全210症例中,13例(6.2%)において鼻咽腔スワブでBocavirusが陽性であった。検出の有無と年齢との関係を検討したところBocavirus陽性症例のほうが陰性症例より統計学的に有意に低年齢であった(16.8±8.6ヶ月vs29.1±26.1ヶ月,P<0.05)。また,検出された細菌との関連について検討したところ,Bocavirus陽性症例では肺炎球菌の検出率が非常に高かった。
(考察)以上のデータよりBocavirusは小児急性中耳炎を引き起こす病原微生物の一つである可能性や,低年齢の患児においてより重要な起炎微生物である可能性が示唆された。また,細菌,特に肺炎球菌との相互作用も考えられ,今後さらなる検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 急性中耳炎症例におけるウイルスの検出2007

    • 著者名/発表者名
      小上 真史、 保富 宗城、 上出 洋介, 他
    • 学会等名
      第81回日本感染症学会総会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2007-04-10
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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