研究課題/領域番号 |
19791341
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
李 敏啓 新潟大学, 超域研究機構, 助教 (60447612)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,530千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 解剖学 / 細胞・組織 / 遺伝子 / 歯学 / 骨 |
研究概要 |
骨芽細胞活性化共役因子(カップリングファクター)は、破骨細胞から産生され骨芽細胞の活性化に作用する因子である。以前の我々の研究では、骨リモデリングにおける骨芽細胞の活性化は破骨細胞が必須であること、特に、骨芽細胞の活性化には必ずしも破骨細胞の骨吸収により骨基質埋め込まれていた局所因子が放出・作用することではなく、破骨細胞が分泌する有機成分あるいは破骨細胞との細胞間接触である可能性を推測している。そこで本研究では、PTH間歇投与による骨形成の過程において、カップリングファクターとしての候補因子・役割について検索を試みた。PTH投与後では骨芽細胞前駆細胞の増殖および骨基質合成が上昇していたが、破骨細胞形成も亢進していた。C-fos-/-マウスに同様にPTH間歇投与を行うと、骨芽細胞前駆細胞の増殖は亢進したが成熟型骨芽細胞への分化と骨基質合成は誘導されなかった。従って、破骨細胞からのカップリングファクターの影響は、骨芽細胞前駆細胞の分化および機能亢進にあると推測された。破骨細胞からのカップリングファクターの形態学的受容様式として、破骨細胞と骨芽細胞前駆細胞との細胞間接触が頻繁に認められたことから、cell-to-cell contactの可能性が推測された。また、カップリングファクターとして機能する因子の候補としてephrin B2/EphB4が考えられた。
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