顎口腔機能の回復が脳血流に及ぼす影響についての研究

• 研究課題/領域番号: 19791433
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 補綴理工系歯学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 長谷川 陽子 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (60432457)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 210千円); 2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
• キーワード: 歯学 / 脳神経 / 循環器 / 高血圧 / 生理学 / 咀嚼 / 脳血流 / 体循環 / 自律神経 / 経頭蓋超音波ドプラ法 / 心拍血圧ゆらぎ解析 / 顎口腔機能運動 / 脳循環 / 多変量解析 / ガム咀嚼 / 脳血流変化

研究概要

本研究では咀嚼をはじめとする顎口腔機能運動時の脳循環,体循環,体循環を制御する自律神経活動,咀嚼筋活動量の同時計測を行い,これらの経時的変化について分析を行った.その結果,咀嚼やクレンチングにより脳循環と体循環は亢進するが筋活動の種類や量に影響されること,運動側を片側に限定しても脳循環は両側性に亢進すること,またその亢進の程度は咀嚼側,咀嚼リズムの意識的制御の有無に影響されないことを明らかにした.さらに咀嚼時の循環応答の数理モデル化を目指した結果,咀嚼時の脳循環は心血管系や体循環を制御する自律神経活動の変化より,局所脳血流量の影響を受け変化する特徴を有していることが示された.

研究成果

• [雑誌論文] Task-induced activation and hemispheric dominance in cerebral circulation during gum chewing (2007)
  • 著者名/発表者名: Ono T, Hasegawa Y, Hori K, Nokubi T, Hamasaki T
  • 雑誌名: Journal of neurology 254 ページ: 1427-1432
  • URL: http://www.springerlink.com/content/t737hxn7085h80k2/
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of human jaw movement on cerebral blood flow (2007)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Y, Ono T, Hori K, Nokubi T
  • 雑誌名: Journal of dental research 86 ページ: 64-68
  • URL: http://jdr.sagepub.com/cgi/content/full/86/1/64
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of human jaw movement on cerebral blood flow. (2007)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Y, Ono T, Hori K, Nokubi T
  • 雑誌名: Journal of Dental Research 86 ページ: 64-68
  • 査読あり
• [雑誌論文] Task-induced activation and hemispheric dominance in cerebral circiilation during gum chewing. (2007)
  • 著者名/発表者名: Ono T, Hasegawa Y, Hori K, Nokubi T, Hamasaki T
  • 雑誌名: Journal of neurology 254 ページ: 1427-1432
  • 査読あり
• [雑誌論文] Circulatory response and autonomic nervous activity during gum chewing
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Y, Sakagami J, Ono T, Hori K, Zhang M, Maeda Y
  • 雑誌名: European Journal of Oral Sciences (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 咀嚼運動時の循環動態を調整するメカニズム (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野高裕,長谷川陽子,阪上穣,堀一浩,前田芳信
  • 学会等名: 第21 回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-11-16
• [学会発表] ガム咀嚼時における脳血流量の変化に関与する因子 -多変量解析を用いた検討- (2008)
  • 著者名/発表者名: 阪上穣,長谷川陽子,小野高裕,堀一浩,前田芳信
  • 学会等名: 第19 回日本老年歯科医学会学術大会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2008-06-19
• [学会発表] Effects of unilateral clenching and static handgrip to bilateral cerebral circulation (2008)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Y, J. Sakagami, M. Zhang, K. Hori, T. Ono, Y. Maeda
  • 学会等名: 18th Meeting of the European Neurological Society
  • 発表場所: Nice, France
  • 年月日: 2008-06-09
• [学会発表] Effects of unilateral clenching and static handgrip to bilateral cerebral circulation (2008)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa Y, J. Sakagami, M. Zhang, K. Hori, T. Ono, Y. Maeda
  • 学会等名: 18^<th> Meeting of the European Neurological Society
  • 発表場所: Nice, France
  • 年月日: 2008-06-09
• [学会発表] 作業側を規定した等尺性筋活動が脳循環に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 張旻, 長谷川陽子, 阪上穣, 堀一浩, 小野高裕, 前田芳信
  • 学会等名: 平成19 年度日本補綴学会関西支部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-01-27
• [学会発表] ガム咀嚼時における脳血流量の変化に関与する因子 -多変量解析を用いた検討- (2007)
  • 著者名/発表者名: 阪上穣, 長谷川陽子, 堀一浩, 張旻, 小野高裕, 前田芳信
  • 学会等名: 第18 回日本咀嚼学会学術大会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2007-08-25
• [学会発表] ガムの甘味・香りの違いが咀嚼時の循環動態および自律神経活動に与える影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 長谷川陽子, 阪上穣, 堀一浩, 小野高裕,野首孝祠
  • 学会等名: 第18 回日本老年歯科医学学会学術大会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2007-06-20
• [学会発表] ガムの甘味・香りの違いが咀嚼時の循環動態および自律神経活動に与える影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 長谷川陽子, 阪上穣, 堀一浩, 小野高裕, 野首孝祠
  • 学会等名: 第18回日本老年歯科医学学会学術大会
  • 発表場所: ロイトン札幌
  • 年月日: 2007-06-20
• [学会発表] Task-induced Activation and Hemispheric Dominance in Cerebral Circulation during Gum Chewing (2007)
  • 著者名/発表者名: Ono T, Hasegawa Y, Hori K, Sakagami J
  • 学会等名: 25th The Society of Oral Physiology
  • 発表場所: Turku, Finland
  • 年月日: 2007-05-25
• [図書] 生命歯科医学のカッティング・エッジ ( 米田俊之編) (「咀嚼」を多面的に科学する-口腔から全身への広がりを求めて-) (199-211) (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野高裕,池邊一典,堀一浩,長谷川陽子,森居研太郎,岩田久之,雨宮三起子,松田謙一,前田芳信,野首孝祠
  • 出版者: 大阪大学出版会