研究課題
若手研究(B)
歯科治療時に精神的緊張から生じる全身偶発症を予防するため,主に鎮静・麻酔薬であるプロポフォールもしくはミダゾラムを使用した静脈内鎮静法が行われる.本研究では,この静脈内鎮静法が脳に一定の血液を供給する機構である「脳循環自動調節能」に与える影響について比較・検討を行った.その結果,両鎮静薬では脳循環調節への影響が異なり,ミダゾラム鎮静においてのみ脳循環自動調節能の増強が認められ,より安定した脳循環環境を維持していることが示唆された.