研究課題/領域番号 |
19791692
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
清水 三紀子 名古屋大学, 医学部(保健学科), 助教 (90402627)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,240千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 足浴 / 自律神経 / 体温 / 実験研究 / 冷え / 女性 / 心理 / 血圧 / 看護ケア |
研究概要 |
【目的】成人女性を対象として、足浴による生体の反応を生理学的に多角的に分析し、さらに心理的評価指標を用いて、効果的な足浴の「深度」を明らかにし、「冷え」ある女性への効果的な日常的看護ケアを検討した. 【方法】自律神経が安定した月経開始後10〜14 日を実験開始日とした.対象者は各々に3 種類の深度(8cm・15cm・20cm)の15 分間の足浴を 1 日1 種類3 日間連続して実施した実験研究. 【結果・考察】成人女性19 名(年齢:26.2±5.55 歳〔平均値±SD〕)を対象とした.実験直前・直後に測定したPOMSではWilcoxonの符号付き順位検定を行った結果、足浴深度15cmにおいて全6項目で有意な低下が認められ、強力なリラックス効果が得られた. (p<0.01)深部温(額)おいて、足浴深度8cm では足浴開始直後より上昇し、3 分後より足浴終了後30 分まで徐々に下降し続けた.足浴深度15cm では足浴開始直後より上昇し、3 分後より下降しはじめ、10 分後には最低値を示した. その後、足浴終了後30 分を経過しても体温は緩やかな上昇がみられたが、3 種類の深度のうち体温変動は最小であった.足浴深度20cm では足浴開始2分後および足浴終了後12 分の2 つの時期にピークがあり、また3 種類の足浴深度のうちほとんどの時期において最低値を示した. 反復測定を行った結果、深部温(額)に有意差が認められた.(p<0.01)これらより、足浴深度15cm が最も足浴効果が維持されることが示唆された. 血圧測定および自律神経活動(心電図R-R 間隔変動のスペクトル分析によりLF〔低周波成分〕、HF〔高周波成分〕を求め、それらよりLF/HF を算出)において、反復測定を行ったが、有意差は認められなかった. これらより、足浴深度の相違による心負荷および自律神経活動への影響はみられないことが示唆された.【結論】足浴深度の相違による心負荷および自律神経活動への影響はみられないが、足浴深度8・20cm より15cm の方が強力なリラックス効果が得られ、足浴効果が維持されることが示唆された.
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