思春期におけるこどもの自己開示の特徴を明らかにすることを目的に調査を行った。公立の小中学校に通う10歳から15歳のこども(小学4年生から中学3年生)合計3100名にアンケート用紙を配布し、2266名より回答を得た。自己開示尺度の合計値は、ソーシャルサポートおよび自尊感情と正の相関を認めた。また、1型糖尿病患児を対象に同様の調査研究を行った。中学生用自己開示尺度による一般的な内容の自己開示の程度、疾患に関する開示の有無および対象とそれに伴う体験、ソーシャルサポート、自尊感情および属性を無記名による自記式質問紙を用いて調査した。患者会を通じて72名の患児に配布し、29名より回答を得た。現在、分析を開始し、糖尿病児の自己開示と自尊感情およびソーシャルサポートの関係を明らかにするのと同時に、健康児と比較分析を行っている。
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