研究概要 |
本研究の目的は、認知症高齢者のためのおだやかスケールを開発し、その使用の可能性を検討することである。おだやかスケールを構成する評価項目は、認知症の看護,介護経験者に、「認知症高齢者のおだやか像は…である」という自由記載の文章完成法の回答より抽出した。KJ法を参考にして分類し、認知症有識者による重みづけを行い、5領域48項目からなる「おだやかスケール原案」を作成した。その後、信頼性,妥当性を検証するために、「おだやかスケール原案」の他にQOL評価スケール(Alzheimer's Disease health-related quality of life:AD-HRQL),行動感情評価スケール(Behavioral and Mood Disturbance Scale: BMD)の調査用紙を用い検討した。また、再テスト法も行った。20年度はさらに信頼性を高めるために、評価者間の一致率を算出、3領域20項目からなる最終版「おだやかスケール」を作成した。
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