研究概要 |
振動子ネットワークの外部入力に対する応答理論を確立した. 特に, どのような不均一性、どのようなネットワーク構造に対しても系統的に適用できる理論が完成した. 集団が均一な場合はネットワーク研究で興味の持たれるラプラシアン行列の固有値問題に帰着し, 通常興味の持たれる固有値ではなく固有ベクトルがネットワークダイナミクスに重要な役割を持つことが示された.さらに, 理論の拡張として,複数のネットワークが相互作用する系の位相記述も確立できた. この拡張により, 各ネットワーク内での結合が, ネットワーク館の同期現象にどのような作用をもたらすかが明らかになった.
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