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非言語チャネルを含む社会的行為の行為素配置規則の定式化

研究課題

研究課題/領域番号 19800049
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 知覚情報処理・知能ロボティクス
研究機関東京工科大学

研究代表者

榎本 美香  東京工科大学, メディア学部, 助教 (10454141)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,556千円 (直接経費: 2,250千円、間接経費: 306千円)
2008年度: 1,326千円 (直接経費: 1,020千円、間接経費: 306千円)
2007年度: 1,230千円 (直接経費: 1,230千円)
キーワード知能ロボティクス / 会話情報学 / 社会的行為 / 話者交替規則 / 非言語チャネル / ヒューマンエージェント / 社会的インタラクション / 言語 / 非言語行動 / 行為素配置規則 / マルチモーダル・コミュニケーション / 隣接ペア
研究概要

〈本年度に実施した研究の具体的内容〉本年度は,パソコン操作課題において人とエージェントが対話するとき,どのように言語・非言語行為をインタラクションの中で配置するのかを明らかにした.まず,人対人と人対エージェントの対話の基礎的特徴を観察し,人対エージェントの対話では人の発話量が少なく,相槌や応答が稀にしか差し挟まれないことを統計的分析によって示した.この振る舞いは一見,相手発話への理解や承認といった聞き手の内的状態の伝達を妨げ,インタラクションの円滑さを妨げる行為であるかのように見える.しかし,詳細なインタラクション分析から,人対人の行為の配置規則において交互に配置される指さしとポインター移動が,人対エージェントのインタラクションでは同時に生じパラレルに配置されることが判明した.これは,理解の証拠を言語行為ではなく非言語行為によって相手に伝達するもので,円滑なインタラクションを補償するものであることを示す.一方,マウスクリックという非言語行為に関しては,人に対するのと同じように,指示発話の後に配置されていた.これは,たとえエージェント相手であろうとも交互に配置すべき非言語行為の種類かおることを示している
〈意義・重要性〉本研究の意義は,人がエージェントを相手にしたとき,対人インタラクションルールの改編を一部行うことを示したことにある.一見非円滑なインタラクションが行われているように見えても,実はそれが自然な動作や発話が困難である人工物を相手にしたときの「円滑なインタラクション」の方式であという重要な知見を得た.

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 人-人, 人-ヒューマンエージェントの社会的インタラクションにおける言語・非言語行為の配置規則2008

    • 著者名/発表者名
      榎本美香・中野有紀子
    • 雑誌名

      日本知能情報ファジィ学会誌 20巻

      ページ: 104-120

    • NAID

      110006862952

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 非言語チャネルによる社会的行為の隣接対に関する記述2008

    • 著者名/発表者名
      榎本美香
    • 雑誌名

      人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-A703

      ページ: 87-92

    • NAID

      40015895146

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 久しぶりの発言はいかにして可能になるか2007

    • 著者名/発表者名
      榎本美香
    • 雑誌名

      社会言語科学会第20回大会発表論文集

      ページ: 58-61

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 会話エージェント対ユーザのマルチモーダルインタラクションにおける非言語チャネルを含む行為の連鎖規則の抽出2007

    • 著者名/発表者名
      榎本美香
    • 学会等名
      同エージェントワークショップ&シンポジウム2007
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2007-10-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] A scientific approach to conversational informatics: Description, analysis, and modeling of human conversation. T. Nishida(Ed.). Conversational informatics: An engineering approach2007

    • 著者名/発表者名
      Yasuharu Den
    • 出版者
      John Wiley & Sons Inc.
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://mika-enomoto.info/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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