研究課題/領域番号 |
19840047
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス・プラズマ
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小林 進悟 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (10434325)
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研究協力者 |
三村 光輝 早稲田大学, 理工学研究科D3
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,105千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 405千円)
2008年度: 1,755千円 (直接経費: 1,350千円、間接経費: 405千円)
2007年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
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キーワード | キセノン / 高密度 / 放射線検出器 / Xenon / 電離・励起過程 / W値 / Ws値 / 高圧 / シンチレーション / 超臨界 |
研究概要 |
低圧から高圧までの気体キセノンにα線を照射し、シンチレーション発光量及び電離電子数の測定を行うことでキセノンの密度変化に伴う物性の変化を探った。そのためにまず密度0におけるキセノンの放射線に対する物性を把握した。これまで低圧キセノンでは、一励起原子を生成するのに必要な平均エネルギー(W_<ex>)が不明で測定が困難であったが、様々な不確定因子を実験的に検討・確認した結果、密度0に外挿した値は34.1±2.4eVと決定した。またW値は、20.9±0.4eVと決定した。このW_<ex>, Wの結果はキセノン原子の電離・励起断面積から求まる値に非常に近く、また0.15g/cm^3までの密度領域ではW_<ex>, W値は一定であり、キセノンの原子的な振る舞いが主に支配していることがわかった。0.15g/cm^3以上の密度領域ではシンチレーション発光量は除々に減少してゆくことが測定され、液体キセノンで観測されている消光効果が起こり始めている可能性が高い。キセノンのα線に対する性質は密度が0.15g/cm^3まではほぼ理想気体と同様の性質を示すが、0.15~0.8g/cm^3の密度領域になるとα線による電離・励起後の緩和過程が重要な役割を担いはじめると推測される。
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