研究概要 |
多孔質シリコンを電極として導電性高分子を電解重合により充填することにより、ポリピロールのナノファイバー、マイクロチューブの作製に成功した。シリコンの多孔質化と孔内へのポリピロールの電解重合を繰り返すことで、ポリピロール被服多孔質シリコンの多層膜作製に成功した。多孔質シリコン中に作製したポリピロール微細構造を電位印加により駆動するには裸の多孔質シリコン電極を金属で被覆する必要があることが分かり、水溶液中で比較的安定なCu, Pt, Au, Pdの電析を多孔質シリコン電極に行った。孔の形状や電解液の種類、印加電位等により析出する金属の形態を制御できることが明らかになった。Auで被覆した多孔質シリコンにグルコースオキシダーゼを固定化し、活性を測定すると平坦なAu電極上での応答に比べて3倍近い感度を示すことを明らかにした。
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