研究概要 |
細胞極性、すなわち細胞を構成する様々なタンパク質を秩序だって配置させることは、個体の発生や組織の構築に必須である。上皮細胞のTJ(Tight Junction)や膜ドメインは、極性化した上皮細胞で観察される特徴的な構造である。 今回の解析により(1)aPKC, PAR-3, PAR-6 からなる3者複合体(aPKC-PAR 複合体)の機能阻害により、上皮細胞の微絨毛の形成が阻害されると共に、アピカル膜ドメインの形成される位置が異常になること。(2)この異常は、PAR-3 とaPKC, PAR-6 からなる三者複合体の形成が阻害された結果であること。(3)PAR-3 がイノシトールリン脂質と結合すること。以上の3点を明らかとし、上皮細胞のアピカル膜ドメインの形成・制御機構にPAR-3-aPKC-PAR-6 三者複合体の形成が必須である事を明らかとした。
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