3次元イメージング法を用いたアブシジン酸合成・応答経路の立体的観察

• 研究課題/領域番号: 19880033
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境農学
• 研究機関: 独立行政法人国際農林水産業研究センター
• 研究代表者: 金森 紀仁 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生物資源領域, 研究員 (30455258)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 2,660千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 360千円); 2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
• キーワード: ABA / 浸透圧ストレス / 3次元イメージング / アブシジン酸 / 合成酵素 / 転写因子 / 立体可視化

研究概要

ABA応答には転写因子であるAREBがリン酸化することでシグナル伝達することが知られている。さまざまな浸透圧ストレスのうち、乾燥およびマンニトール処理においてリン酸化レベルが最も高く、次いでNaClおよびABA処理において高いことが明らかになった。10分の乾燥ストレス処理時点ですでにリン酸化が見られ、6時間にかけてリン酸化レベルが上昇することが明らかになった。さらに乾燥ストレス処理30分の植物体を用いて組織別のリン酸化レベルを測定したところ根において最もストレスを受けていた。ABA 合成の最終段階の反応を触媒している合成酵素アルデヒドオキシダーゼが根端において発現していることからも、浸透圧ストレス応答は根でシグナルを受容し、植物全体にシグナルが輸送されることが示唆された。リン酸化に係る遺伝子について3次元イメージング法を用いた解析は現在進行中である。

研究成果

• [学会発表] Regulation of AREB phosphorylation in Arabidopsis thaliana (2008)
  • 著者名/発表者名: Norihito Kanamori, Yasunari Fujita, Kazuo Nakashima, Taishi Umezawa, Kazuo Shinozaki, Kazuko Yamaguchi-Shinozaki
  • 学会等名: XVI Congress of the Federation of European Societies of Plant Biology (FESPB 2008)
  • 発表場所: タンペレ、フィンランド
  • 年月日: 2008-08-18
• [学会発表] アブシジン酸応答に関与するAREBの活性調節機構 (2008)
  • 著者名/発表者名: 金森 紀仁、藤田 泰成、梅沢 泰史、篠崎 一雄、篠崎 和子
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-03-22
• [学会発表] アブシジン酸応答に関与するAREB の活性調節機構 (2008)
  • 著者名/発表者名: 金森紀仁・藤田泰成・梅沢泰史・篠崎一雄・篠崎和子
  • 学会等名: 第49回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] Regulation of AREB phosphorylation in Arabidopsis thaliana. (2008)
  • 著者名/発表者名: Norihito Kanamori, Yasunari Fujita, Kazuo Nakashima, Taizhi Umezawa, Kazuo Shinozaki and Kazuko Yamaguchi-Shinozaki.
  • 学会等名: XVI Congress of the Federation of European Societies of Plant Biology (FESPB 2008)
  • 発表場所: Tampere, Finland
• [学会発表] Molecular characterization of AREB family transcription factors involved in ABA responsive gene expression in Arabidopsis thaliana. (2007)
  • 著者名/発表者名: Norihito Kanamori, Yasunari Fujita, Takuya Yoshida, Hiroko Sayama, Miki Fujita, Kyonoshin Maruyama, K. Hiratsu, Mamoru Ohme-Takagi, Motoaki Seki, Kazuo Shinozaki, and Kazuko Yamaguchi-Shinozaki.
  • 学会等名: 7th APSRC International Symposium: Abiotic Stress and Plant Growth and Development
  • 発表場所: Gwangju, Korea
  • 年月日: 2007-11-08