研究課題/領域番号 |
19890119
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
明田 幸宏 阪大, 微生物病研究所, 助教 (60444527)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,075千円 (直接経費: 2,670千円、間接経費: 405千円)
2008年度: 1,755千円 (直接経費: 1,350千円、間接経費: 405千円)
2007年度: 1,320千円 (直接経費: 1,320千円)
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キーワード | 3型タンパク質分泌装置 / 腸炎ビブリオ / シャペロン |
研究概要 |
細菌の3型タンパク質分泌装置(TTSS)のタンパク質分泌メカニズムは未だ不明な点が多いが、effector-chaperoneとATPaseの結合がeffector分泌には重要であり、このaffinityによってeffector分泌が調節されている可能性が考えられている。また複数個のTTSSから特定のTTSSを選択し、それを介して分泌されていくのかは、未だ不明であり、これを解明するために腸炎ビブリオの保有する3型タンパク質分泌装置(TTSS)によって分泌されるeffectorとそれに必須のシャペロンの同定を試みた。腸炎ビブリオTTSSの発現条件下の分泌タンパク質(effectorを含む)を二次元電気泳動で分離し、それぞれについてアミノ酸シークエンスを行い、同定を行った。いくつかのeffectorをこれによって同定し、これに付随するchaperoneについては、これまでの研究からその分子量、pI、ゲノム上の局在(effector遺伝子とchaperone遺伝子はゲノム上で隣接していることが多い)からある程度どの遺伝子がそれぞれのeffectorのchaperoneであるか推測されるので、それぞれについてクローニングし、実際にeffectorに対してchaperone機能を有するかどうかを確認した。またGST pulldown assayを行い、effectorとの結合性を確認した。さらにchaperone候補遺伝子欠損腸炎ビブリオ株を作成後、それぞれのchaperoneに対するeffectorの発現、分泌を確認した。chaperoneの転写調節機能の可能性についてはeffector遺伝子に百日咳毒素遺伝子を融合させた変異株を作製し、chaperoneの有無によってeffctor遺伝子の発現がどのように変化するか確認した。
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