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線維芽細胞の血管内皮細胞への分化誘導メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19890145
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

大沼 俊名  愛媛大, 助教 (60452695)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,963千円 (直接経費: 2,570千円、間接経費: 393千円)
2008年度: 1,703千円 (直接経費: 1,310千円、間接経費: 393千円)
2007年度: 1,260千円 (直接経費: 1,260千円)
キーワード線維芽細胞 / 分化誘導 / 血管内皮細胞 / Tie-GFPマウス / 角膜実質
研究概要

【目的】皮下結合組織には神経細胞、筋細胞、骨細胞、軟骨細胞など様々な細胞に分化する多能性幹細胞が存在する。しかし、線維芽細胞が血管内皮細胞に分化するという報告はこれまでなされていない。線維芽細胞の血管内皮細胞化メカニズムについては明らかにされておらず、その生物学的意義も不明である。そこで本研究では線維芽細胞が血管内皮細胞へと分化する際の誘導物質の検索と、その誘導メカニズムを解析することを目的とした。【方法】Tie2-GFPマウスの角膜を採取し、組織片から角膜実質に存在する線維芽細胞を分離・培養した。これとは別にマウスの腫瘍細胞株であるLLCとsarcoma細胞をDMEM(10%FCS)にて培養し、培養上清を調製した。また、硝酸銀処理により血管新生を誘導したラット角膜を採取した。これをホモジナイズし血管新生組織由来の組織抽出液を調製した。Tie2-GFP線維芽細胞の培養液中にこれらの培養上清や組織抽出液を添加し、GFP発現の変化を蛍光顕微鏡を用いて解析した。【結果】腫瘍細胞株LLC、sarcomaの培養上清(培養時間24h、48h、72h、96h)を添加した場合、いずれの培養上清によっても角膜線維芽細胞におけるGFP発現量に変化は認められなかった。一方、血管新生組織由来の組織抽出液を添加した場合添加後24時間でGFPが発現し、これは72時間後まで継続することが確認された。【考察】培養上清と組織抽出液とでは異なる結果が得られた。どちらも血管新生を誘導する活性があることがわかっており、Tie2-GFP線維芽細胞におけるGFPの発現を誘導すると予想していたが、これに反し、腫瘍細胞株ではGFPの発現を誘導しなかった。腫瘍細胞株は単一の種類の細胞集団からなりVEGFなどの血管新生誘導因子を発現する。しかし今回の結果より、このような単一の細胞種は線維芽細胞を血管内皮には誘導せず、in vivoにおけるheterogeniousな環境要因が関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of NF-kB in Constitutive Expression of MAIL in Epidemal Keratinocytes2007

    • 著者名/発表者名
      Oonuma T, Morimatsu M, Ochiai K, lwanaga T, Hashizume K.
    • 雑誌名

      Joumal of Veterinary Medical Science 69

      ページ: 279-284

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 組織常在性線維芽細胞は新生血管の内皮に分化する2008

    • 著者名/発表者名
      藤原 隆、昆 和典、樅木 勝巳、大沼 俊名
    • 学会等名
      第113回日本解剖学会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2016-04-21  

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