研究課題/領域番号 |
19F19062
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
竹村 泰司 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (30251763)
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研究分担者 |
TRISNANTO SUKO BAGUS 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 磁性ナノ粒子 / 診断治療技術 / 画像診断 / 磁化ダイナミクス / 磁気粒子イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
私たちの健康的な生活を維持することにおいて医療、特に高度な画像診断技術の貢献は多大である。現在、臨床利用されている画像診断装置には、超音波診断、X線CT(computed tomography)、MRI(磁気共鳴画像診断)、PET(陽電子放射断層撮影)などがある。これらに加え、新たな診断技術としてMPI(磁気粒子イメージング)が近年注目されている。トレーサーを集約させた腫瘍等からの信号のみを検出できることが特徴である。本研究の実施によりこの診断技術の実用化に不可欠な高感度なトレーサーを開発することが期待される。
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研究実績の概要 |
体内の腫瘍等に集積させた磁性ナノ粒子を体外から検出し、画像診断する技術に関する研究である。令和2年度は、1.直流磁場印加下での磁性ナノ粒子の交流磁場応答を明らかにすること、及び2.画像診断において高い空間分解能を達成する磁場印加方法を検証することを研究目的とした。 1.交流磁場を印加した際の磁性ナノ粒子の磁化応答については、磁化の変化が印加磁場強度に比例する線形領域と、非線形に応答する領域での磁化測定結果に着眼し、それぞれの複素磁化率が診断治療の性能にどのように係わるかを明らかにした(Journal of Magnetism and Magnetic Materials誌に発表、2021年)。 2.画像診断での高空間分解能化については、サブミリメートルレベルのイメージング技術という新たな研究課題を設定した。この課題は人体を対象とする画像診断に加え、細胞のイメージングへの応用も視野に入れたものである。本研究において交流磁場の印加方向の設定とコイル配置の決定など基盤的な装置構成を考案した。磁性ナノ粒子の磁化を変化させるためのz軸方向の交流磁場Hzに加え、xy平面内のイメージングを実現するためにx方向及びy方向に互いに同極の永久磁石が対向するように配置した。このときこれら磁石の中央、即ち観察空間の中心部では磁場が打ち消し合い、静磁場がゼロになる。磁気粒子イメージングでは、このように静磁場がゼロになる位置(Field Free Point、FFPと呼ぶ)に存在する磁性ナノ粒子のみが検出される。x方向及びy方向に周波数の異なる交流磁場を印加することにより、その合成磁場がゼロとなる位置をxy平面内でスキャンする方法を新たに考案した。この装置構成により、サブミリメートルの高空間分解能を実現した(Physical Review Applied誌に発表、2020年)。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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