研究課題/領域番号 |
19F19092
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
昆 泰寛 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10178402)
|
研究分担者 |
MASUM MD. ABDUL 北海道大学, 獣医学研究院, 外国人特別研究員
Masum Md. Abdul 北海道大学, 獣医学研究院, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2019-10-11 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2020年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | マウス / 免疫 / リンパ組織 / 腎泌尿器 / 血管 / 結合組織 / 自己免疫疾患 / 免疫組織 / モデルマウス / 尿路 |
研究開始時の研究の概要 |
生体が外界と接する部位には免疫学的障壁が存在し、口腔や咽頭に局在する“扁桃”などはその一例である。一方、当研究チームでは尿生殖器も外界と交通することに着目し、その関連リンパ組織の探索に力を入れている。これまでの成果において、動物の尿路粘膜(特に腎盤や膀胱)にリンパ組織が存在することを見出してきた。本研究では、この“尿路関連リンパ組織”の構造ならびに機能を動物やヒトの検体を用いて明らかにする。また、尿路関連リンパ組織の発達は尿生殖器の病態、特に腎臓病の進行と密接な関係にあることを予測しており、疾患モデル動物や症例の解析からその臨床的意義を考察する。
|
研究実績の概要 |
生体が外界と接する部位には免疫学的障壁が存在し、口腔や咽頭に局在する「扁桃」などはその一例である。一方、当研究チームでは尿生殖器も外界と交通することに着目し、その関連リンパ組織の探索に力を入れている。これまで我々は動物の尿路にリンパ組織を発見し、「尿路関連リンパ組織」と名付けて研究を進めている。この尿路関連リンパ組織は、特にマウスの腎盤の深部に存在することを明らかにしており、結合組織を介して腎臓内血管系とも密接な関係を有する。これまでの解析により、この結合組織領域には、膠原線維や細網線維が発達し、その網目構造の中にT細胞、B細胞およびマクロファージが局在することを光学顕微鏡で明らかにした。 本年度は、尿路関連リンパ組織、特に血管周囲組織と結合する結合組織ネットワーク構造を透過型電子顕微鏡と走査型電子顕微鏡で可視化した。結合組織内には、膠原線維等による網目構造が形成され、その中でリンパ球とマクロファージが接着する像を得た。網羅的遺伝子発現解析によって結合組織領域に発現する分子群を解析したところ、I型~Ⅲ型コラーゲン分子の発現が豊富であり、サイトカイン・ケモカインの発現細胞が局在することも明らかにした。また、一部のケモカインは、血管中膜の平滑筋細胞にも発現していた。加えて、全身性自己免疫疾患モデルマウスを用いて、未処置群とデキサメタゾン治療群を作出して比較解析したところ、デキサメタゾン治療群で結合組織領域内の免疫細胞が減少した。 以上、今年度はマウスの尿路関連リンパ組織、特に血管周囲結合組織との関連性、その形態学的特徴およびそれらの病態における変化を明らかにした。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|