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分子ネットワーキングと共培養の統合アプローチによる藍藻からの抗藻ペプチドの探索

研究課題

研究課題/領域番号 19F19096
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
審査区分 小区分40040:水圏生命科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

沖野 龍文  北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (30280910)

研究分担者 PHAN CHIN SOON  北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2019-07-24 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードシアノバクテリア / 環状ペプチド / 生合成 / NMR
研究開始時の研究の概要

ラン藻の生物活性物質の生合成能力を最大限活用するために、自然条件あるいは通常培養条件下では生産していない生物活性物質を誘導する。具体的には、ラン藻同士、ラン藻と渦鞭毛藻の共培養によりこれまでに合成されていなかった化合物を生産させる。特に、抗藻物質の生産が期待される。さらに、探索を効率化するために分子ネットワーキングアプローチを用いる。新規分析手法を用いて培養条件による二次代謝産物の変化を可視化することで、これまでの方法では見いだされない化合物をラン藻から発見する。

研究実績の概要

藍藻の生物活性物質の生合成能力を最大限活用するため、自然条件あるいは通常培養条件下では発現していない生合成酵素を誘導することを試みた。マレーシアの藍藻を検討することを当初計画していたが、海外出張ができない状況であったため、前年度同様国内で入手可能な淡水産藍藻に絞って検討した。共培養あるいは種々の培養条件を検討し、LC/MSで生成化合物のプロファイルを検討した結果、淡水産藍藻2種の生産する化合物をターゲットとして定めた。アオコ形成種のMicrocystis aeruginosaから得られた環状ペプチドの平面構造は前年度決定済みであり、今年度は立体配置を決定した。また、天然にはみられない修飾がみられたので、その修飾酵素について、ゲノム解析後クローニングして、組み換えタンパク質を調製して種々の性質を検討した。その修飾の有無によって抗菌活性に違いが生じることが見いだされた。残りの特別研究員の期間を使って、論文発表の予定である。また、別種の藍藻からは、トリプシンを阻害する直鎖ペプチドを発見した。構造決定の結果、spumigin類と類似の構造であるものの、アミノ酸残基が一つ少ないという点でこれまでにない化合物であった。本種についてもゲノム解析を行った結果、見いだされた生合成酵素クラスターにより生産されることが合理的に説明できることがわかった。今回の研究を通して、これまでよく研究されていたラン藻株においても新規化合物を生産するポテンシャルがあることが示された。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 藍藻Dolichospermum sp.より得られたspumigin類2021

    • 著者名/発表者名
      Chin Soon Phan, Jakia Jerin Mehjabin, 沖野龍文
    • 学会等名
      令和3年度日本水産学会春季大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] New Spumigin Analogues from a Cyanobacterium Dolichospermum sp.2021

    • 著者名/発表者名
      Chin Soon Phan, Andrea Raxxanne J. Anas, Jakia Jerin Mehjabin, Tatsufumi Okino
    • 学会等名
      日本化学会第101春季年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-07-30   更新日: 2024-03-26  

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