研究課題/領域番号 |
19F19101
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
渡辺 元 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90158626)
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研究分担者 |
AHMED HANEY 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2019年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | インヒビン抗体 / 過剰排卵 / マイクロRNA / オルガノイド / カラードップラー |
研究開始時の研究の概要 |
雌の生殖成績向上や不妊治療の開発には、プロジェステロンとインヒビン抗体の併用が極めて有効であることをマウスとヤギを用いて明らかにしている。しかしながら個体ごとの反応性や、得られる胚に質のバラツキがあることから、家畜の繁殖成績の向上には新たな指標を用いた技術の開発が求められている。 本研究では、これまでの研究をさらに発展させ雌の受胎率向上を目的として、卵胞発育とマイクロRNAの関係を明らかにし、国際的に貢献できる新技術の開発を行う。
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研究実績の概要 |
A. ウシ顆粒膜細胞(GC)の増殖能に対するインヒビン抗血清と種々の濃度のプロゲステロン(P)の組み合わせ効果のin vitro研究:GCの増殖とエストラジオール(E2)産生における有意な増加が、インヒビン抗血清で処理したGCで認められた。インヒビン抗血清に加えて中程度の用量のPによって、低用量および高用量のP投与群と比較して、促進効果が認められた。黄体を有する卵巣の卵胞から単離されたGCは、黄体を持たない卵巣の卵胞から単離されたGCと比較して、より高い増殖能およびE2のレベルを有していた。IGF-1は、すべての処置群でE2と負の相関を示した。培養液中L-ロイシン、イノシン、L-ソルボース、およびD-マンノースがGCのバイオマーカーとなりうること、また、いくつかのmiRNAがGCの増殖能と関連することが明らかとなった。 B. ウシとヤギの過剰排卵誘起反応を増強し、胚発生能力を高めるための新しいプロトコルを探るin vivo研究:ウシではいくつかの血中ホルモン、miRNA、およびメタボロミクスの変化が、卵母細胞の品質予測バイオマーカーとして検出された。ヤギの実験では、大きく変動したmiRNA(卵胞期には約41、黄体期には最大55)を検出した。細胞機能、ストレスへの応答、トール様受容体シグナル伝達経路、VEGFシグナル伝達経路などに関連する遺伝子発現が過剰排卵誘起によって変動することが明らかになった。さらに、メタボローム分析により、有用な代謝物のバイオマーカーが予測された。ヤギの子宮と卵管における組織病理学的変化を比較した結果、子宮内膜上皮細胞、子宮内膜腺、卵管の繊毛上皮細胞、発育中の顆粒膜細胞、およびグラーフ卵胞におけるキスペプチンの免疫組織化学的局在を初めて明らかにした。いくつかの循環血液中miRNAは妊孕性を予測するための重要なバイオマーカーと認められた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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