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二酸化炭素還元反応のためのチタン酸塩光触媒に添加する新規二元系助触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19F19351
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
審査区分 小区分27030:触媒プロセスおよび資源化学プロセス関連
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 寿雄  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80273267)

研究分担者 SOLTANI TAYYEBEH  京都大学, 人間・環境学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2019-11-08 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2021年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2020年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード二酸化炭素還元 / 光触媒 / 一酸化炭素 / 過酸化水素 / 水素製造 / 助触媒
研究開始時の研究の概要

太陽エネルギーを用いて二酸化炭素を有用化合物に変換するための光触媒の開発が盛んであるがいまだ実用には至っていないのが現状である.粉末の光触媒の活性・選択率を向上させるための方策として,適切な助触媒を添加することが知られている.そこで本研究では,可視光による活性化の機能を備えた全く新規な助触媒を創製し,一酸化炭素を還元生成物として与える助触媒として知られている銀助触媒と共にチタン酸塩光触媒に添加して光触媒活性を評価し,両助触媒の最適な添加方法・添加率・構造・状態と機能を明らかにし,二酸化炭素還元反応用光触媒の高活性化を達成することを目的とする。

研究実績の概要

カーボンニュートラルを目指し,地球温暖化の要因とされる二酸化炭素の排出量を減らし炭素資源として有効することが求められている中で,太陽エネルギーを用いて二酸化炭素を有用化合物に変換するための光触媒の開発研究が盛んにおこなわれている.本研究は,二酸化炭素還元による一酸化炭素の生成のための光触媒の活性を向上させるために有効である助触媒の高効率化を目指し,チタン酸塩光触媒に添加する新たな二元助触媒の開発を行うものである.本研究は特別研究員と共に2019年11月末から2021年11月まで行われた.2019年度の4か月の間には,二酸化炭素還元光触媒反応の評価のための実験環境を整え,チタン酸カルシウム光触媒を用いて二元系助触媒の開発に取り組み始め,2020年度には,二元助触媒の組み合わせや調製法の検討をおこない,学術論文として報告した.本年度(2021年度)は,これを継続して研究を続け,第2成分としてMn酸化物を用いた場合に,通常得られる酸化生成物である分子状酸素の代わりに,過酸化水素が得られることを見出した.光触媒を用いた水による二酸化炭素の還元反応で,二酸化炭素の還元生成物である一酸化炭素と水の参加生成物である過酸化水素が,同時に,それぞれ高選択的に,しかも定常的に生成されたのは知る限り世界で初めてである.この時の水溶液に炭酸水素ナトリウムを共存させることで得られた過酸化水素は水溶液中に安定に存在していた.これまでの報文でも,光触媒反応であるにもかかわらず,水素や一酸化炭素といった還元生成物は観測されても,酸化生成物である酸素が見られないことがしばしばあったが,過酸化水素ができていた可能性が示唆された.

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Simultaneous Formation of CO and H2O2 from CO2 and H2O with a Ag-MnOx/CaTiO3 Photocatalyst2021

    • 著者名/発表者名
      Soltani Tayyebeh, Yamamoto Akira, Singh Surya Pratap, Anzai Akihiko, Fudo Eri, Tanaka Atsuhiro, Kominami Hiroshi, Yoshida Hisao
    • 雑誌名

      ACS Applied Energy Materials

      巻: 4 号: 7 ページ: 6500-6510

    • DOI

      10.1021/acsaem.1c00510

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of transition metal oxide cocatalyst on the photocatalytic activity of Ag loaded CaTiO3 for CO2 reduction with water and water splitting2021

    • 著者名/発表者名
      Soltani Tayyebeh、Zhu Xing、Yamamoto Akira、Singh Surya Pratap、Fudo Eri、Tanaka Atsuhiro、Kominami Hiroshi、Yoshida Hisao
    • 雑誌名

      Applied Catalysis B: Environmental

      巻: 286 ページ: 119899-119899

    • DOI

      10.1016/j.apcatb.2021.119899

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2019-11-29   更新日: 2024-03-26  

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