研究課題/領域番号 |
19H00015
|
研究種目 |
奨励研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1130:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柿沼 亮介 早稲田大学, 高等学院, 教諭
|
研究期間 (年度) |
2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
540千円 (直接経費: 540千円)
2019年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
|
キーワード | 在唐新羅人 / 渡来系氏族 / 遣唐使 / 入境経路 / 東アジア / 対外関係 / 地域支配 / 外交使節 |
研究成果の概要 |
本研究は、古代国家による地域支配の方法が対外関係とどのように連関しているかという点について、境界領域となる地域や人々の支配のあり方から明らかにすることを目的とするものである。古代中国の日本や新羅からの外交使節の来着地においては、公的な対応だけでなく民間のネットワークによる支援が行われたが、両者は必ずしも組織的な補完関係にあったわけではなかったことや、渡来系氏族を移配しての建郡には対外関係の影響がみられるが、背景として従来から指摘されてきた日本の小中華意識のあり方は、時期によって質的な差異があることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在唐新羅人についての研究は、そのネットワークを日本の遣唐使がどのように利用して唐を旅したかという視点から行われるものが多かった。本研究では、在唐新羅人集落の現地調査を行い、当時の海岸線やその地域の国制上の中心地との位置関係を検証することにより、在唐新羅人を「移民」支配という視点から分析し、さらには日本における渡来系氏族の支配のあり方と比較する点に学術的意義がある。また社会的には、領土問題や移民といった現代的な課題を相対し得るような古代の国家や国際関係への視座を提供を目指す点に意義がある。
|