研究成果の概要 |
本研究は, 最近低価格化が進んでいる温湿度データロガーを多数用いて本庄キャンパスの環境データ(気温・湿度)を観測し, その結果を用いて等値線マップを作成する教材開発を目的として実施した. まず, 比較的低価格で入手しやすい2機種について, その性能差を検証して研究目的に合ったデータロガーを選定した. また, 導入した同一機種複数個を等しい環境下で作動させて器差を測定した. センサーを日射や風雨から守るためのラジエーションシールドは, ホームセンターで入手できる材料を用いて自作し, シールドが測定値に与える影響, 耐久性について検証中である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然環境の変化を把握するには点のデータだけでなく, 面や空間のデータを捉える必要がある. 多変量である空間データを認識しやすくするには三次元の地形を等高線で示した地形図や, 各地の気圧を等高線で示した天気図のように, データを縮減した等値線で描くことが一般的である. 昨今の高校生はこうしたデータ縮減や, 縮減されたデータを高次元の空間へ戻した状態をイメージすることに不慣れである. そこで, 申請者の勤務先であり, 森林や裸地など土地環境の変化に富む本庄キャンパスの環境データ(気温・湿度)を温湿度データロガーを多数用いて観測し, 等値線マップを作成して環境変化の特徴を読み取る教材の開発を試みた.
|