研究課題/領域番号 |
19H00131
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
1180:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
松田 登紀 奈良女子大学附属幼稚園, 教諭
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研究協力者 |
柳沢 卓
飯島 貴子
柿元 みはる
辻岡 美希
角田 三友紀
鎌内 菜穂
越智 裕子
福西 まゆみ
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研究期間 (年度) |
2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
470千円 (直接経費: 470千円)
2019年度: 470千円 (直接経費: 470千円)
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キーワード | カリキュラムデザイン / 資質・能力 / 写真 / 幼児教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、幼小一貫した実践から「育成したい資質・能力」を描き出す3歳~5歳の「育ちの履歴カリキュラム」を編成するにあたり、教師の意図や願いが視覚的に読み取れるようデザイン開発を行うことを目的とした。 カリキュラムをデザインする過程において、以下の成果が見られた。(1)実践者が無自覚であった資質・能力の観点を記録写真に再発見することになり、実践でより資質・能力を意識するきっかけとなる、(2)実践写真を基に他者と対話をすることにより、自らの保育観を自覚することにつながる、(3)写真は公開した時から見る側の経験に理解を委ねる特性をもつ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、資質・能力で一貫した幼児教育と小学校教育の実践から、子どもの育ちの履歴を資質・能力ベースのカリキュラムとして立ち上げたカリキュラムデザインの提案である。特に「見えない教育」と呼ばれる保育の意図や教師の願いが視覚的に読み取れるよう、「写真」を媒体としたカリキュラムデザインに挑戦している。 本研究の成果としてのカリキュラムは一事例に過ぎないが、「写真」という媒体を用いることによって実践者自身の専門性が高まることや、「写真」という媒体の限界が明らかになったことは、今後の保育者の専門性向上に資する研修や保育者養成の在り方について重要な示唆を得るものと考える。
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