本研究では、重度・重複障害児(重度の肢体不自由と知的障害を併せ有する児童や生徒)を対象としてパソコンに簡易に装着できる視線入力装置を使用し、対象児の視線の動きから他者とのアイコンタクト(対象児と他者が視線をあわせること)の実態を把握しながら、環境の整った部屋でアイコンタクトの促進につながる学習を行った。 本研究の成果は以下のとおりである。(1)視線入力装置を活用して他者とのアイコンタクトの実態把握ができる方法の検討、(2)他者とのアイコンタクトの実態把握に基づいた支援方法の指導者間の共通理解、(3)重度・重複障害児が視線を活用・促進しやすい環境としてのスヌーズレンルームの設置と活用
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