研究課題/領域番号 |
19H00379
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 祐介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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研究期間 (年度) |
2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
540千円 (直接経費: 540千円)
2019年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
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キーワード | 薬物代謝 / アプレピタント / CINV / 悪心 / 嘔吐 / 制吐剤 |
研究成果の概要 |
がん化学療法による悪心・嘔吐に対して使用されるアプレピタント内服患者に対して、アプレピタントとその代謝物の血中濃度を測定し、制吐効果との関連について検討した。採血はday4の朝とし、血中濃度はLC-MS/MSで測定した。制吐効果はアンケートを用いて確認した。結果、各血中濃度には大きな個人差が存在し、遅発性の吐き気が生じなかった患者では、吐き気が生じた患者に比べて代謝物であるM2の血中濃度が高い傾向(P=0.068)にあることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん化学療法に伴う悪心・嘔吐は、患者が最も不快に感じる有害作用のひとつであり、生活の質を著しく低下させるだけでなく、治療の継続を困難にする場合もある。治療効果を最大限に発揮するためにも、これらをマネジメントすることは重要であり、治療の個別化が望まれている。今回の研究成果により、遅発性の悪心に代謝物のM2が関わっていることが示唆された。今後このM2の変動要因について検討していくことで、患者の生活の質の改善に寄与できるものと考える。
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