研究課題/領域番号 |
19H00395
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3180:医療薬学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
橋本 卓也 兵庫医科大学, 社会人大学生
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研究協力者 |
向井 馨一郎
松浦 直己
熊崎 博一
山田 恒
松永 寿人
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研究期間 (年度) |
2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
540千円 (直接経費: 540千円)
2019年度: 540千円 (直接経費: 540千円)
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キーワード | 強迫症 / 嗅覚 / 感覚回避 / 感覚探求 / 感覚 |
研究成果の概要 |
強迫症(OCD)には複数のタイプが存在するが、不快感や不安感が強い患者ほど治療反応性に乏しいことが知られている。我々は、OCD患者と健常群との間で匂いスティック検査などを使用し、匂いに対する感度と同定力を検査するとともに、成人感覚尺度(Adolescent/Adult Sensory Profile : AASP)やOdor Awareness Scale(OAS)などの様々な自己記入式アンケートにて臭いに対する気づきやすさや感覚の差を検査しOCD患者の嗅覚特性を解明していきました。今回の研究でOCD患者の嗅覚機能の感度が感覚探索との間に有意な負の相関があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OCDは、恐怖症や物質関連性障害、うつ病などに次いで高率とされ、その生涯有病率は2.5%であり、社会的、職業的な機能における障害の程度は他の不安障害と比較しても大きい。OCDの中に極端な汚染恐怖や不潔強迫が伴うケースでは相当数いるが、常軌を逸した洗浄および清掃行為という強迫的常同行為に発展することがあり、患者家族まで清掃などの強迫行為に巻き込まれる場合、悪循環に陥る。嗅覚は人間の行動に関与する重要な感覚の1つであり、汚染感などに影響を与えるため強迫行動との関係を調査することは有意義である。嗅覚とOCDとの関連を研究がまだ数少ないため引き続き研究の必要があると考える。
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