• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

人と環境にやさしい新たなマッソン・トリクローム染色法の開発とその有用性の実証

研究課題

研究課題/領域番号 19H00423
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関鳥取大学

研究代表者

松重 貴大  鳥取大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2019
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
380千円 (直接経費: 380千円)
2019年度: 380千円 (直接経費: 380千円)
キーワードマッソン・トリクローム染色 / 代替媒染剤 / ピクリン酸 / 媒染剤
研究成果の概要

膠原線維染色のひとつであるマッソン・トリクローム染色の染色工程には媒染剤を必要とする。本研究では, 人体や環境に配慮した最適な代替媒染剤について検討を行ったところ, 市販媒染剤(渡辺媒染剤), ブアン液, 飽和ピクリン酸水溶液, ピクリン酸水溶液, 脱灰液A(迅速脱灰液)について良好な染色結果が得られた。さらに, これら5種類の媒染条件下の染色態度について画像解析ソフトを用いてRGB/Br(色の数値化)解析を行ったところ, ブアン液と飽和ピクリン酸水溶液の2種類はその他の媒染剤と比較してコントラストが良好であることがわかった。この結果から, 飽和ピクリン酸水溶液が代替媒染剤としてもっとも適していると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

クロム酸を用いた媒染剤は毒性が強くケミカルハザードが懸念されるため, これに替わる媒染剤の検討は重要な課題である。今回, マッソン・トリクローム染色の代替媒染剤について検討したところ, 飽和ピクリン酸水溶液を用いることで良好な染色態度が得られることがわかった。重クロム酸に含まれる六価クロムは, 発がん性物質として扱われていることやその土壌汚染は公害としても問題となっているが, ピクリン酸についてはこれまでにそのような報告例はない。マッソン・トリクローム染色において代替媒染剤に飽和ピクリン酸水溶液を使用することは人体や環境へ配慮した有効な手法であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 研究成果発表報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Gomori’s one-step trichrome染色法における代替媒染剤の有用性に関する実証研究2021

    • 著者名/発表者名
      松重 貴大
    • 雑誌名

      医学検査

      巻: 70 号: 3 ページ: 416-422

    • DOI

      10.14932/jamt.20-95

    • NAID

      130008068487

    • ISSN
      0915-8669, 2188-5346
    • 年月日
      2021-07-25
    • 関連する報告書
      研究成果発表報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi